韓国空軍、空中給油機を選定する

なんと、エアバスを選んだ模様。

韓国空軍、空中給油機にエアバス選定

2015年07月01日09時35分

  韓国空軍が空中給油機にエアバス社のA-330 MRTT(4機)を選択した。
  1兆4881億ウォン(約1620億円)を投入して2019年までに空中給油機4機を導入する大型事業の入札には、欧州連合(EU)のエアバスのほか、米ボーイング社(KC-46A)、イスラエル航空宇宙産業(IAI・MMTT)が参加した。

韓国空軍が欲しがっていた空中給油機だが、そもそも必要性があるのかすら疑問である。


前日にこんな記事が出ていたので、気にはしていたんだ。

韓国空軍初の空中給油機 30日に機種選定

記事入力 : 2015/06/28 11:52
【ソウル聯合ニュース】韓国空軍が初めて導入する空中給油機の機種選定が30日の防衛事業推進委員会で決まる見通しだ。韓国防衛事業庁関係者が28日、明らかにした。

事実上、選択肢は1つしか無いとその時は思っていた。


しかし、韓国はそもそも軍事費がそれ程潤沢では無く、必要性に疑問符がつくような空中給油機をどうするのか?という点には常々疑問であった。でも欲しいらしい。

 空中給油機事業の総予算は1兆4880億ウォン(約1640億円)で、2018と19年に2機ずつ計4機を導入する。
それも4機だそうで。一昨年辺りから欲しい欲しいってたもんね。
金持ちだねぇ。
KC-46A

さて、その候補だが。
 候補機種は欧州のエアバス・ディフェンス・アンド・スペース(エアバスD&S)のA330MRTT、米ボーイングのKC46A、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)のMMTTの3機種。事実上、エアバスD&Sとボーイングの一騎打ちとなっている。
メーカー エアバスD&S ボーイング IAI
機種 A330MRTT KC46A
MMTT
ベース A330-200 ボーイング767 ボーイング767
最大燃料搭載量 111t 96.3t 91.63t
乗客数 226名~280名 114名 192名~200名
航続距離 12,500 km 12,200 km 14,075km

性能的にはエアバスが有利のようだ。が、韓国空軍がF-35Aを買う気なのであれば、選択肢はKC-46Aしかないような……。


日本がKC-767Jを4機持っていることを考えても、それより新しいKC-46Aを選ぶ可能性が高い。

 

……そう思っていたのだが、エアバスD&SのA330MRTTを買うことにした模様。


良いのか?

  この日も米空軍が使用する予定のボーイングKC-46Aに決まるという予想が多かった。しかし昨年末からの防衛事業不正の余波もあり、機種選定過程では「性能」が勝敗を分けた。キム・シチョル防衛事業庁報道官は「A-330 MRTTが(海外派兵など)作戦任務地域での滞空時間や空中給油量、人員および貨物空輸などで優秀な性能を見せた」と説明した。

確かに性能のうち多くの面はエアバスの方が優秀ではあるが、しかし給油対象はF-15KやらKF-16、そして購入予定のF-35Aである。

そして、うえの3種のうちで最も新しいのはKC-46Aだ。

 

まあ、そうはいってもKC-46Aは6月2日、つい1月ほど前に試験器が空中給油システムを搭載した状態での初飛行を行ったばかり。急ぐのであれば、その前のバージョンであるKC-767を選ぶべきだが、それは選択肢には無く、IAIのMMTTはちょっと選ぶのが難しいだろうから、結果的にA-330であったという判断はありと言えばありだが……。


さてそれはそれとして、一体何故、北朝鮮と戦争中の韓国が空中給油機なんて欲しがるのだろうか?
正直、空中給油機は制空権が取れていないと単なる的になる。

じゃあ、どこで使うのかというと、どうやら「竹島」の防衛だとかそんなことを考えている模様。
ところが、韓国の飛行場から竹島に向かうと、KF-16でもF-15Kでも行動時間は極端に制限される。

KF-16で10分程度、F-15Kは30分程度の滞空時間なんだそうな、竹島上空では。

  空中給油機の保有は「拳」が強くなり「リーチ(腕の長さ)」が長くなったと例えることができる。空中給油機が実戦配備される2019年からは、戦闘機に載せた燃料タンクの重量ほどミサイルや爆弾をさらに搭載できる。空軍戦闘機の滞空時間は1時間以上増え、作戦半径ははるかに広くなる。空軍の関係者は「戦闘機は飛び立つ時の重量(最大離陸重量)が制限されている」とし「燃料を少し搭載する代わりに武器を積んで離陸した後、空中で給油をすれば、はるかに広い地域で強力な作戦が可能になる」と述べた。
  キム報道官も「空中給油機が導入されれば(1回の飛行で)独島(ドクト、日本名・竹島)と離於島(イオド)はもちろん、平壌(ピョンヤン)-元山(ウォンサン)以北地域も作戦地域に含まれるだろう」と述べた。現在の次期戦闘機F-15Kの場合、独島で30分、離於島で20分しか作戦を展開できないという。しかし空中給油機の燃料供給を1回受ければF-15Kの作戦時間は独島で90分、離於島で80分に増える。

……一体、どこを向いて戦うつもりなのだか。


今回の選定では、エアバスD&Sは相当色々譲歩した模様。

しかしA-330 MRTTが最も価格が低かったという。実物がないヘリコプターの試験成績をねつ造して防衛事業不正合同捜査団の捜査対象となった海上作戦ヘリコプター(ワイルドキャット)導入不正も、機種の選定に影響を及ぼした。

確かに、まだKC-46Aは出来上がっていないので、性能評価に不安があると言えばそれまでだが、A-330 MRTTはかなり安売りされたようだ。

1兆4880億ウォン規模の韓国空軍空中給油機の入札が開始

2015年04月15日10時01分
  韓国空軍の空中給油機の価格入札が14日、始まった。軍は1兆4880億ウォン(約1626億円)を投じて2018年から4機を取り入れる予定だ。
  欧州エアバスD&S(旧EADS)のA-330 MRTT、米国ボーイング社のKC-46A、イスラエル航空宇宙産業(IAI)のKC-767 MMTTなど3つの機種が競っている。

4月にもこんなことを言っていたので、今回の入札も流れるのでは?という気がしていたのだが、よっぽど韓国空軍が喜んじゃう内容だったのだろうか。

 

あれかな、技術開示を沢山盛り込んでいたとかそんなところかも知れない。

同庁関係者は「エアバスの入札価格は総事業費比10%以上も少ない金額で、ユーロが最近のギリシャ事態などで切下げられた事情などが有利に作用した」と話す。実際、ドルとユーロの為替レートは事業公告当時1:1.3だったが評価時は1:1に落ちていた。

http://japan.hani.co.kr/arti/politics/21191.html

……どうやらギリシャの事態が絡んでいる模様。そりゃ、ユーロは安くなっているけどさ。

 

まあ、あれだ。運用できてこその空中給油機である。買ったは良いけど、置物化しないことを祈ろう。

 
   

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コメント

  1. 韓国は日本と違って主要な旅客機がエアバス系の方が強かったはずなので整備製などを考えると一応エアバスの方が安いからじゃあないですかね?

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