2017年8月8日火曜日

イギリスがEU離脱で400億ユーロ支払い?

イギリスがEUを離脱することが決まってから、色々な報道があったが、最近興味深かったのがこちら。

英「手切れ金400億ユーロ支払う用意」 離脱交渉、歩み寄りか

2017年8月7日 朝刊
 【ロンドン=阿部伸哉】英国の欧州連合(EU)離脱交渉で懸案になっている未払いの分担金など、いわゆる「手切れ金」問題で、英紙テレグラフは六日、英政府が四百億ユーロ(約五兆二千億円)を支払う用意があると伝えた。手詰まり状態の打開に向け、英側が支払い意思を明確にさせて歩み寄る可能性が出てきた。
手切れ金を支払え!って、しかし、5兆2000億円に相当する金額を用意ねぇ……。まあ、東京新聞の情報はアテにならないんだけどね。



さて、東京新聞が信用できないのはさておき、イギリスがEU離脱を決めたことは事実で、「分担金の支払い」が求められているのも事実だ。
 同紙が複数の英政府交渉筋の話として伝えた。二〇一九年三月に英国が離脱した後も、三年程度は分担金支払いに応じる計算になる。EU側の要求額はこれまでの報道で「最大一千億ユーロ」とされてきたが、実際に英側に提示されたのは六百億ユーロという。まだ開きはあるが「五百億ユーロが落としどころ」の線が見えてきているという。
で、こんな噂が出てきたのだけれど、イギリス政府はこの報道を否定した。

英首相報道官、EU離脱で400億ユーロ支払う用意との報道否定

8/8(火) 6:47配信
[ロンドン 7日 ロイター] - メイ英首相の報道官は7日、英国は欧州連合(EU)離脱に伴う清算金として、最大400億ユーロ(472億1000万ドル)を支払う用意があると、英紙サンデー・テレグラフが複数の関係筋の話として伝えた内容を確認していないと述べた。
ただ、その否定の仕方は「この数字を確認していない」と、その様に言っている。つまり、ある程度のネゴシエーションは続けられていて、その数字は報道してくれるなというお話。それだけの事のようだね。



そう言えばこんな報道もあったね。

英国のEUへの拠出、少なくとも2020年まで続く=欧州委員

8/7(月) 15:21配信
[ベルリン 7日 ロイター] - 欧州委員会のエッティンガー委員(人事・財政担当)は、英国について、2019年に欧州連合(EU)を離脱した後も、少なくとも2020年までは、EUの長期プログラムへの資金拠出が必要になるとの認識を示した。
……エッティンガー議員って、ドイツの政治家だよね。
同委員によると、英国の離脱で、ドイツの負担は数十億ユーロ増える見通し。
ドイツは自国の負担が増えるのが嫌なだけである。

だが、EUというシステムを積極的に利用していたのがドイツ。そして、利益総取りなのもドイツ。逆にイギリスはというと、ユーロ圏にいながらポンドという通貨単位を使っている。EUに加盟しながら通貨はポンドを使用していて、人の移動、物の移動の規制をしないという原則を前提にしながらも、周囲を海に囲まれている。
となると、イギリスって何のためにEUに加盟していたのか?と言う話になる。

一説にはEUはドイツを閉じ込めるための檻であると、その様な事を言う人もいるのだが、全くの見当外れというわけでも無い。



まあ、ドイツのことはさておいて、イギリスにとってEUに加入していることは、メリットが薄くなってきているのは事実である。

それはお金を支払ってでも、と言う話。

もともとはEUが一つの単一国家の様になって、国家間の争いを無くそう!というのが目標であった。ヨーロッパは古来から争いの絶えない地域で、第一次世界大戦でも第二次世界大戦でも、各国が荒廃する結果を迎えてしまった。
だが、欧州連合という枠組みを作ったところで、根本的な争いは無くならなかった。中東との争いに首を突っ込んでみたり、宗教戦争をやらかしてみたり、テロリズムを抑止できなかったり、と、相変わらず治安は不安定なのである。第二次世界大戦ではドイツが暴走したと言う事になっているが、ドイツは第一次世界大戦にて巨大債務を背負い、悲惨な状態であった。ある意味、第二次世界大戦の勃発は必然的な流れだったとも言えるのだ。そういう意味で「ドイツの檻」という側面はEUにあるのだ。内部はドイツに食い荒らされているが。
更に、このEUと言う枠組みを作って、人、もの、金の国境を無くそうというやり方は寧ろ弊害を生んでしまった。移民問題である。



そしてこれの煽りを喰らったのがイギリス、フランス、ドイツと言った経済大国であり、そのうちドイツは上手いことをやって自分の国の利益を最大化する道筋を付けることに成功したが、フランスは恩恵に預かれず、イギリスは割を食った形になった。

PIGSと呼ばれる国々の借金を背負わされ、多数の移民の脅威に晒される羽目になったのである。
更に、EUそのものが暴走を始めて、おかしな法律を色々作り始めた。日本の企業もEUに巨大な制裁金を課されてしまうケースがあるが、アレも理不尽だけれども、もっとヒドイ話も幾つもある。例えば「掃除機の吸引力が凄すぎてはいけない」とか、「スーパーで売られるキュウリとバナナは曲がっててはいけない」とか……。
まあ、こうした事例は極端は部類ではあるが、イギリスにとってはデメリットの方が多くなってしまい、抜けたいと考えるのも無理は無い。イギリスは金融工学に長けて、EUを利用して金儲けをしている事実もあるので、一概に抜けることがメリットばかりとは言えない。
だが、抜けた方がメリットが多いのは事実なのである。



まあ、実のところこの手の話の裏側に支那が喰らい込んでいるので、更に厄介もチラホラと聞こえては来る。
イギリスにとって死活問題になっているEU離脱は、早めに手を打てるに越した事は無いが、イギリスとしてもEUを敵に回すのだけは避けたいと言うのが本音。

この話は更に厄介な局面を迎えると思うが、打破するには、やはり、争いは避けて通れない様に思う。いつだって、世界的な戦争はこの地域から始まっているのだから。



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5 件のコメント :

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年8月8日 20:32

    「イギリスがEU離脱で400億ユーロ支払?」というのは、テレ東の番組(モーサテ)でも報道していたので、東京新聞の信用度の低さは無視してもいいと思います。
    ただ、両方とも英テレグラフ紙がソースなので、どこまで信憑性がおけるかは別の話だと考えています。

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    1. ちょっとこちらも書き方が拙かったですね。
      特に、東京新聞の飛ばし記事だと言うことを指摘したかったわけではありません。別ソースでも400億ユーロという話は出ていますしね。そもそも東京新聞社にそんな調査能力はありませんから、何処かの記事(この場合はテレグラフ紙)を引き写しただけって事でしょう。

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  2. Brexitを最も支持していたのがイギリスの漁師。EUのおかしな裁定により他国の漁師がイギリスの漁師以上の割り当てを与えられることになった。
    日本で言うなれば、日本のEEZ内でシナチョンがデカイ顔して日本の漁師を尻目に魚を掻っ攫っていくような感じか。

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    1. イギリスの漁師ですか。
      そう言えばこんな記事がありましたね。

      http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/90eu.php

      イギリスの漁師の考えが正しいかどうかはよく分からないのですが、日本近海でも、漁獲量制限に関して色々と揉めている状態ですので、この問題の根は深いかも知れませんね。

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  3. 木霊さんへ。記事違いですが報告したいので。
    洗剤とルペンに関する記事の続きですが。

    パリから従姉妹夫婦が来てます。従妹は日本人。
    旦那はクロアチア人の血を引くフランス人。
    で、旦那は共稼ぎの中流の自分たちが、働かない移民家族の負担を支える事に、従妹が文句言った。
    (あ、旦那は日本語ペラペラです)
    それを「フランス人になったら、同じ教育や就業の機会が与えられるべきで、それが共和国の理念である!」と言う位のリベラル派。
    それがマリーヌ・ルペンの話になると、
    「彼女の方が先進的で仏の将来を見越した政策をかかげていた。俺はルペンに投票した」と言うのです。彼は日本円にして年収1000万円程のシステムエンジニアですが、そのような中流でそこそこの学識のあるリベラル派でも、洗剤を嫌い、ルペンを支持する者がいる!
    身近な話題で恐縮ですが、木霊さんには伝えたくてメールしました。
    彼は母国の内乱から逃れてフランスの親戚で育ったせいか、民族差別が大きらいな男です。

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