タイヤのトレッドパターンの話

さて、読者様より貴重なメールを頂いたので、それを元にちょっと話をしていきたいと思う。そういう事もあるんだーという感じで読んで貰いたい。

ネクセン、突然の降雪にも対応できるオールシーズンタイヤを発売

2017年8月8日(火) 21時00分
ネクセンタイヤジャパンはオールシーズンタイヤ「ネクセン N ブルー 4シーズン」を9月1日から発売する。
オールシーズンタイヤは、乾燥路面や濡れた路面に適した夏用タイヤと、雪の上や凍結路面に対応する冬用タイヤ(スタッドレスタイヤなど)の両方の特性を備える全天候型タイヤ。シーズンごとのタイヤ交換が不要で、突然の降雪にも対応できる。過酷な降雪・凍結に直面しないエリア向きで、浅雪路や除雪路が多い欧米では標準タイヤとしても使用されている。
先日発表されたこんな記事を、まず紹介しておこう。



さて、このネクセンという会社だが、「ネクセンタイヤ」という韓国のタイヤメーカーである。韓国のシェアは第3位。他にはクムホタイヤとかハンコックタイヤとか、世界はもとより韓国のタイヤメーカーはそれなりの地位を占めるようになってきている。ハンコックが韓国シェア1位だな。アジアでは7位なんだそうな。

ちなみに……、ハンコックタイヤはブリジストンの系列から派生した過去を持ち、横浜ゴムとも技術提携している。横浜ゴムはクムホタイヤとの技術提携もしているな。何やってるんだよ、横浜タイヤは。

さて、タイヤで重要なのはまずゴムの品質で、その次にトレッドパターンと呼ばれるタイヤの模様が来る。もちろん、タイヤの構造も重要ではあるが、トレッドパターンは、タイヤの外観を決める上でも重要な部分だ。

トレッドパターン

タイヤの路面と接する部分(トレッド)に刻まれた模様を「トレッドパターン」と呼びます。
その模様(パターンデザイン)は、タイヤにとって重要な役割を持っており、用途に応じて大きく4つに分類されています。トレッド
もちろん、デザイン的な話だけでは無く、性能的な部分でもトレッドパターンは大きな意味を持つ。
こちらの記事も参考になるね。



んでまあ、何故こんな話をしだしたかというと、冒頭のニュースのタイヤのトレッドパターンと似ているタイヤがあると言うのである。
ネクセングッドイヤー
左がネクセンで右がグッドイヤーだ。
同じ4シーズンタイヤなので、似たようなトレッドパターンになるのは頷ける。リブラグタイプと呼ばれるのに近いパターンだが、センターに1本ブロックが作られ、ここがスタットレス仕様になっている点は同じ。
故に確かに似ていると言えば似ているが、意匠としてはセンターの左右にもブロックがある点が違うことを考慮すると、全く一緒とも言い難い気がする。
ただ、例えば他社のタイヤだとこんな感じだ。
ピレリミシュランファルケン
上から、ピレリ、ミシュラン、ファルケンだ。似ているかなーと思えるのはファルケンだけで、オールシーズンタイヤだから似たトレッドパターンなるというのは無理があるのはおわかりだろう。
特に、グッドイヤーの4シーズンタイヤは「Vシェイプドトレッド」というパターンを採用していて、排水性を重視している。そこを真似しているという話であれば、これは「そっくり」という事になるだろう。

だが、実のところトレッドパターンの類似性についての判断は、一般人には難しい。特に技術的な意味で、本当に真似されて困る部分が真似されているか否かは判断し難いのだ。

ネクセンとグッドイヤーとは、溝の角度が近い点では、かなり怪しい感じではあるんだけど、これが「類似性あり」と判断出来るのか?というと、僕にはよく分からない。

でも、パクって良いという話では無いんだよね-。

ブリヂストンが意匠権侵害訴訟で中国のタイヤメーカーに勝訴=中国ネット「日本製品ボイコットを叫びながら模倣はするのか」

配信日時:2016年12月18日(日) 14時0分
2016年12月17日、中国のポータルサイト・今日頭条に、意匠権侵害に関する訴訟でブリヂストンが中国のタイヤメーカーに勝訴したと伝える記事が掲載された。
ブリヂストンは12月9日、中国のタイヤメーカー・三角輪胎を相手に提起していた意匠権侵害訴訟について、中国最高人民法院で勝訴が確定したと発表した。
実際にこの様な判例もある。よっぽどそのまんまだったんだろうな。



ただ、この様な裁判が行われている以上は、パクリもかなりの数やられているのは事実なのだろう。

特許庁で調べてみると、例えばブリヂストンの関連の意匠だけでも山ほど出ている。そして、結構な量の秘密意匠が。
秘密意匠って言うのは、公開しないで登録するやり方だ。権利はとりたいけど公表しちゃうとってなものが出願される。まあ、コレが権利化するかどうかはまた別の話なのだけれど、形状こそが重要なトレッドパターンは、この中でも結構なウェイトを締めているのだろうなと。

中国メーカーとの意匠権侵害訴訟に勝訴

2016年05月13日
株式会社ブリヂストンは、中国の大手タイヤメーカーである三角輪胎股份有限公司(以下、三角社)に対する意匠権侵害訴訟に勝訴しました。
この手の訴訟をやるには、企業としても非常に体力を使う。
が、やらないわけにも行かないのだろうね。
何故ならば、タイヤのトレッドパターンはグリップ性能、排水性、ロードノイズなど、様々な観点を考慮して設計される、開発に金のかかる分野だからである。安易に真似されては困るワケだ。

もちろん、重要な部分は意匠出願を行って保護を目指している可能性はあるが、実際の所、コレが何処まで有効か?という点については「微妙」としか言いようが無い。
知財権の保護という側面では、特亜諸国はかなり緩い、というかヒドイ。この話がどう転ぶかは定かでは無いが……。



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コメント

  1. あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_32017年8月10日 17:58

    トレッドパターンを見ましたが、さすがに同一視はできないですね。
    差異項目を挙げます。
    ・縦溝の本数が違う
    ・横溝が中央のブロックに食い込んでいない
    ・細かいヒゲ溝?がない

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    1. 意匠の世界は、時として理解不能であります。専門性が高すぎる故に、と言う事もあるのかも知れませんが、一般人の考えとは違った結論になる事もしばしばありまして。

      意匠は素人が見て「おかしいだろう」と思っても、実はOKであったり、素人からして全然別なんじゃ?と思えるようなモノでも、同質だと判断されるケースはあるのですよね。

      よって今回の話も果たして見た目通りでの判断が出来るかどうかはちょっと疑問ではありますが……。

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  2.  普段と切り口が違う記事なのでコメントも変化球で。
     8月21日に、アメリカ最大のプロレスイベントWWEサマースラムが開催されます。
     そのメインイベントに日本の中邑真輔選手が、出場決定しています。
     アメリカは以前まで、各地区ごとで独立したプロレス団体が仕切っていましたが、今はWWEがほぼ独占しており、年4回の特別な日(今回のサマースラムもその一つ)は全世界に配信中継されます。
     テニスや野球と違いプロレスなので、実力だけで出れるものではなく、お客さんの人気が必要不可欠です。
     新日プロレスで築いた中邑選手独特のキャラとスタイルが、アメリカのファンに受け入れられてこその快挙だと言えます。
     日本では総合格闘技人気の煽りで、プロレス人気が低迷した時期もありました。その苦難の時代を新日本プロレスでは、ストロングスタイルという古風な形を揶揄されながらも継承し支え続け、それが今アメリカで受け入れられてるのを見ると、オリジナルの大切さや技術の継承と発展の大切さを痛感させられます。
     逆に、K-1等の総合格闘技団体は、安易にアメリカのUFC等をパクっただけの運営に走り、分裂迷走を繰り返しているのを見ると、韓国の話は他人事ではないんだなと実感します。

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    1. 鯨さまはじめまして、けるびむ申します。
      いやぁ面白かったです!
      木霊さんには悪いが記事とは抜きでも。
      プロレスは格闘技ではない!
      でも命がけの演劇です。危険度はスタントマンに匹敵する!
      WWEのレスラーのドキュメント映画を観たことが有りますが、ほんとうに命がけ!
      それを世間は何故に解らんかなぁ��
      若い頃にメキシコで神父のレスラーを見ました。当時、チェイスマンハッタン銀行の負債だけで国家予算の10年分。初めてメキシコで先進国首脳会議が行われた。
      そんな中で、メキシコ五輪の元アマレス選手であった神父さんが、教会の経営する孤児院への福祉予算を切り捨てられた。
      神父さんはマスカラスとなり、孤児を護あさな為にリングに復帰した。
      もうアスリートしてはとっくに峠を越えている。でも、会場のメキシカンの熱狂!
      パーデレ! パーデレ! パーデレ!
      神父が「見るからに」なグリンゴの白人レスラーに勝つと、割れるような歓声!
      自身が自衛隊で徒手格闘や銃剣格闘の仕合に出ていたので、プロレスをバカにしていましたが、気持ちが変わった!
      プロレスラーは体を張って、夢を見せる仕事なのです。なんで解らないかなぁ?
      総合はスゴいと言うが、自衛隊で格闘技を習ったら私には、グランドなんざ、下に敷かれた奴が鉛筆一本、相手に突き刺せば終わりじゃん思う。
      針金一本!ガラス片の一欠片で逆転する!
      てか、グランドなんざ実際の戦場じゃあり得ねー!
      そんなリアルよりも、大多数のうちひしがれる国民に。嘘でも夢を与えるプロレスってスゴいだろ!
      それにレスラーはたしかに見せるプロです。だから競技としての総合には弱い。
      でも、彼らは弱くはありませんよ!
      仕事でプロレス団体に通った事がある。医療費放免で。
      外国での修行に旅立つ若手の特訓を観た。
      ガチンコです!
      海外では、脚本があっても、他国から来たの日本人レスラーは、試合中にセメントを持ち込まれる可能性があるからだそう。
      そういう不穏な事も含んで、体を張った演技を楽しみのがプロレスなんすけどね!
      そもそも敵の技を「受ける」なきゃならないのですから、いくら事前の合意があろうと、危険度はリアルの格闘者よりも高いはずです。そこんとこ何で解らないのか?

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    2. 追記、
      総合って本当にリアル?
      ほんとうにリアルバトルなら、日本刀でもナイフでも銃でも毒ガスでも、個人携帯できる武器は全て認めるべきでしょ?
      俺はリングでなく山中で、ライフルを所持して良いなら、相撲取りでもUFCのチャンプでも相手にしてみせますよ。
      老眼でもスコープ抜きでも100メートルあれば、心肺のあるエリアに集弾をできるもの!
      心臓ヒットし損ねても大動脈を傷つければ10歩と歩かずに死にますよ。
      リアルファイトとか、んなもん嘘ですね。
      だいたい格闘技選手って、フラットで滑らない場所で闘う。
      戦場では、傾斜した土地とか、ブッシュとか、
      そもそも武道のうごきが出来ない場所です。
      ぜんぜんリアルでない!
      そんな架空のリアルファイトなら、人に夢を与えるプロレスの方が上と思いますね。

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    3. だいたい競技スポーツてのは武技としたら、温いんですよ。殺すまでやらん。
      そこまでやったら後遺症だの法律だの面倒になる。だからやらない。
      仕留めたの私ではないが、400キロを越える手負いのヒグマが待ち伏せして、逆襲してきた事がある。もう全弾を撃ち尽くしても指がトリガーから外せなかった。お漏らしして。
      狩猟は殺すもまで終わりません!
      傷つけた手負いは、人を襲いますから!
      絶対に命を奪うまで終わらない!
      競技武道は。温いと思います。

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    4. プロレスの話で盛り上がってしまいましたね。

      ですが、プロレスに限らず、長く続けられているモノにはそれなりに人を惹き付けるモノがある、というのは事実でしょう。そして、その為の努力が成されているのもまた事実。

      表面上似ている感じにパクっても、なかなかホンモノを凌駕するのは難しい。台湾はともかく、韓国にはそれが理解出来ないのですよね。

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