塩漬け太陽光発電認定の取り消し

結構前にこの話は出ていたと思うんだ。

太陽光発電の認定 大量取り消しか
固定価格買い取り制度変わる

2017/04/02 08:31

 改正再生可能エネルギー特別措置法が1日施行され、太陽光発電の固定価格買い取り制度が変わった。国から買い取り価格の認定を受けた設備は、3月末までに電力会社と接続契約を結べなければ原則、認定が取り消される。事業者に早く事業するよう促すのが狙い。県内では1月末時点で約8万キロワット分に上る設備が東北電力と契約手続き中だったため、多くの認定が取り消された可能性がある。

大体、メガソーラーを増やしても苦労するだけだ。


関連すると思われる記事がこちら。

FITの構造的欠陥とも言うべき話なのだが、どういうわけだかメガソーラーを作る前から売電価格が決まってしまうという構造になっていた。

まあ、固定価格買い取り制度はメガソーラーを含む再生可能エネルギー発電の普及が目的で、メガソーラーは特にイニシャルコストが殆どである。だから、「買取価格認定」を受けてから建設する、つまり、収支の目処が付いてから建設という手厚い制度が必要だったという意義は分かる。

 

が、コレが曲者で、認定だけ受けておいて、パネルが値崩れして安くなるのをいつまででも待つという戦略を採るアホが大量に発生してしまったという、一種のモラルハザードを引き起こした。

 

簡単に要約すると、そんな話だ。

もうちょっと複雑ではあるんだけど。


で、そんな訳で、いつまででも塩漬けにしている業者の認定を取り消したというのが冒頭のニュース。

 このほか、東北電との契約手続きに入っていないとみられる設備も認定取り消しの対象となる。東北電は、その設備容量を「把握していない」としているが、かなりの量に上るとみられ、本県の再生エネ導入の動きにも影響しそうだ。
 新制度では、2016年6月以前に認定を受けた設備は、17年3月末までに契約を結ばなければ自動的に認定が取り消される。16年7月以降に認定を受けた設備には最長9カ月の猶予期間が設けられる。

まあ、認定を受けて工事を始められない事情は色々あるだろうから、一概に全てが悪質だとは言えないのだけれど。

 経済産業省資源エネルギー庁のまとめでは、昨年11月末時点で県内では約57万キロワット分の太陽光発電設備が認定を受けていた。しかし送電網に接続している設備の容量は約24・3万キロワットにとどまっていた。

認定を受けた業者のうち半数しか送電網に接続していないというから……。

 再生エネの買い取り価格分は、電気料金に上乗せして利用者が負担する。エネ庁は新制度の狙いについて「買い取り価格が高い時期に認定を取り、パネル費用などが安くなるのを待っている事業者が相当ある。事業化しない設備の認定を取り消すことで安い電力の参入を促す」としている。

ザマーミロという状況だな。


悪質なケースでは転売をやっている業者もいるようだ。

 これに伴い、買い取り価格は事業用で12年度の1キロワット時当たり40円から下がり続け、17年度は21円と半分近くになっている。一方で、国から新規に認定を受けた事業用太陽光発電の設備容量は、全国で約7560万キロワット分に上るが、送電網に接続された容量は約2710万キロワット分にとどまる(16年11月末時点)。
 認定を受ければ買い取り価格は変わらないため、事業者は導入コストが下がるのを待って事業を始めれば、より大きな利益が得られる。経産省資源エネルギー庁は「高額な買い取り価格の権利を売買している業者もある」と指摘する。

この話は2014年頃から出ていた話だけに、「事業化を諦める業者もいるのでは無いか」という暢気なコメントと、実態はそぐわない可能性が高い。

 

そして、割を食っているのは一般家庭や企業だというのだから、バカバカしい。

このスピード感の無さは、安倍政権の怠慢とも言えるが、3年間の猶予を貰いながら対応していなかった業者が多数いたことを考えると、「一度決めたことを政治的に覆すことの困難性」を改めて感じさせられる。

一度手に入れた利権は、簡単に手放させることができないという事なのだろう。


こうした話は、電力自由化などの話ともリンクすると思われる。

電力自由化1年、「停電不安」は拭えたか

2017/03/31 05:00

 時が経つのは早いもので、2016年度も今日で終わりです。2017年も4分の1が終わったかと思うと、恐ろしい気持ちになります。

 エネルギー業界の2016年度は、電力全面自由化を迎えた節目の年でした。昨年の今頃は、4月1日の自由化を目前に控え、テレビや新聞、雑誌がこぞって新電力の料金を紹介していました。それから1年、電力会社の切り替えは「ぼちぼち進んだ」というのが率直な感想です。

ちなみに、ガスも自由化が始まっている。

都市ガスの小売り きょうから自由化

4月1日 6時32分

家庭向けの都市ガスの小売事業が1日から自由化され、新規参入に伴う競争を通じて、ガス料金の値下げやサービスの多様化がどこまで進むのか注目されます。

これらに伴って、質の悪い電力を供給する所は淘汰されていく方向に向かうだろう。

ただ、電力会社の収益体制が悪化すると、電力インフラそのものの更新が進みにくくなる可能性が高くなる。


そして、原子力発電所などの収益性の低い発電プラントの新設はより困難になるだろう。

それが国のエネルギー政策に合致するか?と言うところまで考えると、安易な自由化は寧ろ首を絞める気がして仕方が無い。



ランキングへの応援クリックよろしく!
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ

コメント

  1. そう言えば何処かのメガソーラで電線盗難が原因の火事が発生しておりました。
    盗難は火事で発覚した事と、ケーブルを全て盗らずに一部残していたみたいなので、恐らく犯人はコンテナ内の見えない部分のケーブルのみ間引く形で盗み、残したケーブルに残りのケーブルを接続して見かけ上は正常を装ったのではないかと。
    冬の間の低い発電量では残りのケーブルでも何とかもっていたものが、最近の快晴で耐えられなくなり発火したとすればつじつまが合います。
    だとすれば間違いなく専門的な知識が有る者の犯行であり一番怪しいのは実際にこの設備を施工した業者に所属する(していた)者が一番疑わしい・・・と思うのは自分の心が曇っているせいだろうか?

    返信削除
    返信
    1. メガソーラーの業者はかなり酷いのもいるらしくて、設備のメンテナンスもせずに放置というパターンも結構あるみたいですね。
      「初期投資だけで」というのにおどらされたのか、見回りすらしない状況もあるとか無いとか。
      高圧電流を扱う設備になるので、放置は不味いのですが、その辺りのモラルも含めてヤバいところが多いのでしょう。

      管理不十分であるという話を念頭に置けば、ケーブル盗難もさぞやりやすいのでしょうね。

      削除

コメントを投稿

お気軽にコメントを!ハンドルネームは面倒でもお願いします。